競馬、競輪、オートレースでは、クレジットカードが使えます。※競艇は利用不可
ここでは、公営競技でクレジットカードを使う方法、使えるクレカの種類、カード使用時の注意点を解説します。
クレジットカードが使える公営ギャンブル

クレジットカードで投票ができる公営ギャンブルは、次の4つです。
残念ながら、地方競馬とボートレース(競艇)は、クレカ決済には対応していません。
ここからは、それぞれの公営ギャンブルでの、クレジットカード投票方法や注意点を解説します。
①競輪

競輪は、クレジットカードで投票できる公営ギャンブルです。
ネット投票サイトにチャージして、車券購入するときに使えます。

参考:ウィンチケットのチャージ画面
※競輪場・場外車券売場ではクレジットカードは使えません。
投票サイトによって、使えるカードブランドや、クレジットカード種類、チャージ上限などが異なります。
そのため、どの投票サイトを利用するかも重要です。
主な投票サイトを一覧にまとめました。
対応ブランド | VISA、JCB、マスターカード | VISA、JCB、マスターカード | VISA、JCB、マスターカード | VISA、マスターカード | VISA、JCB | VISA、JCB、マスターカード | VISA、JCB、マスターカード | VISA、JCB、マスターカード | VISA、マスターカード |
利用料金 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 基本無料 有料会員あり |
車券購入 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
レース視聴 | ◯ | ー | ◯ | ◯ | ー | ー | ー | ー | ー |
対応競技 | 競輪 オートレース | 競輪 | 競輪 オートレース | 競輪 オートレース | 競輪 | 競輪 オートレース | 競輪 オートレース | 競輪 オートレース | 競輪 |
アプリ対応 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ー | ー | ー | ー | ー |
情報の豊富さ | ◎ | ◎ | ◎ | ◯ | ◯ | ◎ | ◯ | ◯ | ◯ |
車券購入のしやすさ | ◎ | ◎ | ◯ | ◎ | ◯ | ◯ | ◎ | ◯ | ◎ |
入出金のしやすさ | ◎ | ◯ | ◎ | ◎ | ◎ | ◯ | ◎ | ◯ | |
キャッシュバック | 最大3% | 最大3% | 最大3% | 最大3% | 最大3% | 最大3% | 最大3% | 最大3% | 最大3% |
新規登録キャンペーン | 1000円分 のポイント | 1000円分 のポイント | 最大3000円分 のポイント | 1000円分 のポイント | 最大3000円分 のポイント | ー | ー | ー | 1000円分 のポイント |
評判・口コミ | >詳細ページ | >詳細ページ | >詳細ページ | >詳細ページ | ー | >詳細ページ | ー | ー | ー |
※JKA公式が運営する「Keirin.jp」ではクレジットカードが使えません。
多くの競輪投票サイトで、VISA、JCB、マスターカードが利用可能です。American ExpressやDISCOVERは利用できないので注意してください。
競輪は、ネット投票サイトでクレジットカードが使えます。ここでは、クレカ決済に対応している投票サイトや、カード決済の詳しい手順を紹介しています。 クレジットカードが使える競輪の投票サイト 競輪の車券をクレジットカードで購入したい[…]
競輪サイトにチャージすると、的中させるまで出金できないので注意

クレジットカードで投票サイトに一度チャージすると、そのまま現金では出金できなくなります。
競輪のレースで的中させ「払戻金」になるまで出金できません。
そのため、引き出すためには、必ず1回は車券購入で利用する必要があります。
一気に高額をチャージするのではなく、必要最小限の金額だけ入金するようにしましょう。
②競馬

競馬もクレジットカードが使える公営ギャンブルです。
ただし「中央競馬」のみクレジットカード決済が利用できます。
「地方競馬」には対応していません。
同じ競馬でも、中央競馬と地方競馬には大きく違う点があります。本記事では、中央競馬と地方競馬の特徴をそれぞれ比較し解説していきます。違いを理解した上で、どちらを利用するか選ぶときの参考にしてください。 中央競馬と地方競馬の違い […]
中央競馬でクレジットカードを使うには「JRAダイレクト」というサイトを使います。
JRAダイレクトに登録するとクレジットカードで馬券を購入可能

「JRAダイレクト」とは、日本中央競馬会(JRA)が運営しているネット投票サイトです。
JRA指定のクレジットカードを持っていれば、スマートフォン・パソコンから登録して、馬券を購入できるようになります。
JRAで使えるクレジットカード一覧
競馬で利用できるクレジットカードの種類は限られています。
2023年9月現在、以下の12社が対応しています。

引用:JRAダイレクト
お手持ちのカードがJRAダイレクトで利用可能かどうか、事前にチェックしておきましょう。
レース後の払戻金は銀行送金で行われる
ちなみに、競馬のレースに賭けたあとの払戻金は、クレジットカードの引落し口座に送金されます。
土曜日と日曜日の分をまとめて、JRAより「クレジットカードのご利用代金お支払い口座」へお振込みいたします。
引用:JRAダイレクト
※中央競馬のレースは土日だけです。平日は開催されていません。
なお、月曜日が祝日であったり、中央競馬の開催日であったりした場合には、払戻金の振込が遅れる可能性もあります。
競馬でクレジットカードを使う際の注意点

競馬での投票にクレジットカードを利用する際に、知っておきたい注意点をいくつか解説します。
クレジットカードの利用条件
- デビットカードは登録できない
- 未成年は利用できない
- クレジットカード名義=クレジットカードのご利用代金支払い口座名義
JRAダイレクトでクレジットカードを利用するには、上記のような条件があります。事前に確認しておきましょう。
馬券購入の度に100円のシステム利用料が発生
JRAダイレクトでクレジットカード投票をする場合、1回あたり100円のシステム手数料を負担する必要があります。

したがって複数回に分けて馬券を購入するよりは、一括でまとめて馬券を購入した方が損しません。
登録できるクレジットカードは1人につき1枚まで
JRAダイレクトで登録できるクレジットカードは1人につき1枚までです。
JRAダイレクトにご登録いただけるクレジットカードは、「お一人様1枚」となります。
利用するカードを変更したい場合には、既に登録済みのカードを削除したうえで、新しいカードを再登録する必要があります。
1回あたりの最低購入金額は1000円

競馬の馬券購入自体は1点100円からできるものの、クレジットカードの場合は最低でも1000円からしか購入できません。同じオッズで複数枚購入するのか、それとも複数のオッズに分けて購入するのかは自由です。
システム利用料を含まずに1000円なので、最低でも10点以上に同時投票する必要があります。
1か月の利用限度額は10万円

競馬でのクレジットカード投票は1か月あたり10万円が上限です。10万円の利用上限にはシステム利用手数料の100円も含まれます。また、クレジットカードの利用限度額が10万円を下回る場合は、カード側で設定されている限度額の範囲内でしか馬券購入ができません。
「分割払い」「リボ払い」は使えない
JRAのクレジットカード決済では、分割払いやリボ払いは利用できません。一括払いのみ対応しています。
「分割払い」「リボルビング払い」では勝馬投票券をご購入いただけません。クレジットカードの「1回払い」でのご購入となります。
引用:JRA
払戻金を馬券購入に利用するのは不可
クレジットカードで投票して得た払戻金で、次の馬券購入はできません。払戻金は月曜日以降に登録口座へ振り込まれます。
Q)払戻金で次のレースの勝馬投票券を購入することができるのですか?
A)的中した払戻金は1節分まとめてクレジットカードのご利用代金お支払い口座へお振込みいたします。そのため、払戻金で次のレースの勝馬投票券をご購入いただくことはできません。引用元:JRA公式サイトよくある質問
つまり払戻金を次の馬券購入には利用できないということです。次のレースで再び馬券を購入したいならば、同じようにクレジットカードを利用する必要があります。
地方競馬でのクレジットカード投票は不可
クレジットカードで馬券を購入できるのは中央競馬のみです。
残念ながら現状は地方競馬でのクレジットカード投票はできません。基本的には銀行振込を利用する必要があります。
JRAダイレクトを利用すると、競馬の馬券購入にクレジットカードを利用できます。本記事ではJRAダイレクトでのクレジットカード投票方法やクレジットカード投票に際しての注意点などを詳しく解説してみました。 競馬でクレジットカードを使うに[…]
③オートレース

オートレースもクレジットカードが使える公営ギャンブルです。
競輪と同じように投票サイトにチャージした上で、車券を買って投票します。
利用できるカードの種類や利用限度額などは、投票サイトによりけりです。
クレジットカードで電子マネー(DERUCA、チャリカなど)にチャージして車券を購入

オートレース投票サイトで利用できる電子マネーは以下の表の通りです。
投票サイト | 対応電子マネー |
---|---|
Gamboo | DERUCA |
WINTICKET | サイト内の専用ポイント |
Loto Place | チャリカ |
AOKEIスタジアム | チャリカ |
TIPSTAR | TIPマネー |
【オートレース】電子マネーチャージに使えるクレジットカード一覧

各投票サイトごと、各電子マネーごとに利用できるクレジットカードは以下の通り制限されています。
電子マネー | 利用できるクレジットカード |
---|---|
DERUCA | VISA、JCB、マスターカード |
WINTICKET | VISA、JCB、マスターカード |
チャリカ | VISA、JCB、マスターカード |
TIPマネー(TIPSTAR) | VISA、マスターカード |
基本的にVISAとマスターカードはすべて利用可能、JCBも多くのサイトで利用できます。ダイナースやAmerican Expressなどのブランドはオートレースの投票に利用できないので注意してください。
クレジットカードからチャージした後は当選金のみ銀行出金できる

クレジットカードでチャージや入金したお金は、必ず車券購入にあてる必要があります。車券を買わずに、そのまま出金することはできません。チャージした金額は必ずいずれかの車券を購入して賭ける必要があります。レースが的中して獲得した払い戻し金は銀行口座に出金可能です。
チャージした電子マネーは最大180日程度の有効期限が設定されることも多いので、なるべく早めに車券購入しましょう。
電子マネーごとに利用限度額(チャージ限度額)がある

オートレースにクレジットカードで投票する場合は、各電子マネーのチャージ上限額を知っておく必要があります。具体的には以下の表のとおりです。
電子マネー | 月間のチャージ限度額 |
---|---|
DERUCA | 10万円 |
WINTICKET | VISA、Mastercardは合わせて40万円 JCBは10万円 |
チャリカ | 60万円 |
TIPマネー(TIPSTAR) | 50万円 |
また上記の上限額に関わらず、自分の保有しているクレジットカードの利用限度額以上にチャージできない点にも注意してください。
オートレースの車券は様々な方法で購入できますが、最近はクレジットカード対応の投票サイトも増えてきました。この記事ではオートレースにクレジットカード投票する方法やクレジットカード利用時の注意点などを詳しく解説しているので参考にしてください。[…]
④宝くじ

売り場に足を運んで現金で券を購入するというスタイルが一般的であった宝くじも、今ではクレジットカードで購入できるようになりました。還元率は低いので稼ぎにくいという難点もありますが、一攫千金を狙うには特におすすめの公営ギャンブルです。
具体的に宝くじでクレジットカード投票をする方法について、詳しく解説します。
宝くじ公式サイトにてクレジットカードで投票可能

クレジットカードで宝くじを購入するためには、宝くじ公式サイトに会員登録をする必要があります。
そして宝くじ公式サイト上での購入時にクレジットカードを選択すれば、クレジットカード決済が可能です。他の公営ギャンブルのようにチャージするのではなく、券を購入する都度決済が行われます。
利用できるクレジットカードブランドはVISA、JCB、マスターカードの3種類

宝くじ購入の際に利用できるクレジットカードはVISA、JCB、マスターカードの3ブランドが利用可能です。しかし対応ブランドのカードであっても、決済できない場合があるので注意してください。
クレジットカードポイントと宝くじポイントを両取りできる
宝くじをクレジットカードで決済すると、クレカのポイントを獲得できます。さらに宝くじ公式サイト側でも、100円ごとに1ポイントというレートで宝くじポイントを獲得可能です。

宝くじポイントを貯めると、いずれポイントでの宝くじ購入もできるようになります。
宝くじをクレジットカードで購入する際の注意点

宝くじをクレジットカードで購入する際に、知っておくべき注意点をいくつか紹介します。
3Dセキュア(本人確認サービス)の登録が必須

「本人認証サービス(3Dセキュア)」とはインターネット上でのお買い物をより安全に行うための追加認証サービスです。
引用:本人認証サービス(3Dセキュア)とは 楽天銀行
宝くじ公式サイトでクレジットカード決済を行う場合、3Dセキュアの設定は必須です。3Dセキュアを設定していないカードを使っても、宝くじを購入できません。したがって必ず事前にカード側で3Dセキュアを設定しておきましょう。
3Dセキュアを設定すると、クレジットカード情報の入力に加えて追加認証が必要になります。手続きが多くなるのは難点ですが、カード情報漏洩による不正利用を防止できる点は大きなメリットです。
カード発行会社ごとに月間購入上限額が定められている
クレジットカードの発行会社によって、以下の通り月間の宝くじ購入限度額が定められています。
クレジットカード発行会社 | 上限金額 |
---|---|
ライフカード株式会社 | 30万円 |
株式会社クレディセゾン | 30万円 |
株式会社オリエントコーポレーション | 30万円 |
イオンクレジットサービス株式会社 | 10万円 |
三菱UFJニコス株式会社 | 10万円 |
株式会社エポスカード | 10万円 |
トヨタファイナンス株式会社 | 10万円 |
上記以外のクレジットカード発行会社(VISA/MasterCard) | 10万円 |
上記以外のクレジットカード発行会社 (JCB) | 10万円 |
また上記の上限規定に関わらず、個々のユーザーが保有しているカードの利用上限額の範囲内でしか宝くじを購入できません。
当選金の合計が1万円以上になったら自動振込される
宝くじ公式サイトから銀行口座に自動で振込が行われるのは、当選金およびお預かり当選金の合計額が1万円以上の時です。
当せん金とお預かり当せん金の合計金額が1万円以上となった場合、「支払基準額到達による口座振込」として、ご登録いただいた当せん金受取口座にお振り込みいたします。
残高が1万円未満の状況で出金したい場合は、以下のいずれかの対策をしましょう。
- 当選して残高を1万円以上にする
- 自分自身で振り込み申請を行う
- 3月もしくは9月の定期振込を待つ
公営ギャンブルでクレジットカードを利用するデメリット・注意点
公営ギャンブルにクレジットカードを利用する際には、いくつかデメリットや注意点もあるので紹介します。
レース場や宝くじ売り場でのクレジットカード利用はできない

クレジットカードはあくまでもインターネット投票にのみ利用できます。実際のレース場や宝くじ売り場では原則として現金しか利用できません。
カード情報の外部漏洩・不正利用には注意

クレジットカードをネット上で利用する際には、当然カード情報を入力する必要があります。したがってカード情報が外部に漏洩してしまうリスクがある点には注意してください。カード情報が漏洩すると、カードの不正利用の被害に遭う可能性もあります。
実際にクレジットカード決済を行う際は、必ず事前に3Dセキュアを設定しておいてください。またフリーWi-Fiのようにセキュリティが脆弱なネット環境は避けて、キャリア回線や自宅のインターネット回線など、情報が抜かれるリスクが小さいネット環境下で手続きを行うようにしましょう。
「クレジットカード利用=借金をしている」という認識が必要

クレジットカードは手軽に入金できる点が最大の魅力ですが、いずれは利用代金を返済する必要があります。つまり借金をして公営ギャンブルに賭けているのと同じということです。
賭けが外れて払い戻し金を得られなかったとしても、もちろん利用代金分は返済する必要があります。期限内に返済ができないと、遅延損害金が請求されたり、信用情報に傷がついたりするので十分注意してください。
ボートレース(競艇)やパチンコ・パチスロはクレジットカード非対応

公営ギャンブルはすべてクレジットカードが使えるわけではありません。現状ボートレースはクレジットカード非対応となっています。また準公営ギャンブルと言われるパチンコやパチスロも、クレジットカード決済はできません。
公営ギャンブルでクレジットカードを利用するメリット
公営ギャンブルにおいてクレジットカードを利用することには様々なメリットがあります。具体的にどのようなメリットがあるのか、詳しくチェックしてみましょう。
手元資金がなくてもギャンブルを楽しめる

クレジットカードは後払いの決済方法なので、手元に資金がなくても公営ギャンブルへの投票が可能です。手持ちがゼロの時でも気軽に投票できる点が、クレジットカード投票最大のメリットと言えるでしょう。
当選金の受け取りまでスムーズ

クレジットカードで賭けて当選した際の払い戻し金は、スムーズに銀行口座に出金できます。当選券を紛失して換金できなくなるという心配もありません。
クレジットカードのポイント還元を受けられる

クレジットカードにはポイント制度があり、公営ギャンブルでのチャージや入金に利用した際もポイント還元を受けられます。貯まったポイントはネット決済や実店舗での決済、さらに公営ギャンブルでの投票など、幅広い用途に利用可能です。
各サービスで利用上限が定められているので致命的な負け方をする心配がない

クレジットカードは使いすぎる心配があるという人も多いでしょう。しかしクレジットカードでのチャージや入金に対応している各投票サイトでは、月間のクレジットカード利用上限が定められています。
特にDERUCAの場合は1か月10万円というかなり低めの限度額が定められているので、ギャンブル依存症の抑止力になるはずです。
まとめ
本記事では、クレジットカードが使える公営ギャンブルを紹介してきました。
競馬(中央競馬)、競輪、オートレース、宝くじでクレジットカードが使えます。
しかし、情報漏洩や使い過ぎには充分気をつけましょう。
クレジットカードを正しく使えば、手軽にお得に投票することができるので、自分なりの使い方を考えて公営ギャンブルを楽しみましょう。