ミッドナイト競輪の売上は近年伸びています。本記事でミッドナイト競輪の売上推移や売上増加の要因について、詳しく解説してみました。
ミッドナイト競輪の売り上げ推移(2010年度~2022年度)
年度 | ミッドナイト競輪売上金額 | 競輪の売上金額 | 比率 |
---|---|---|---|
2010年 | 5億円 | 6,340億円 | 0.07% |
2011年 | 24億円 | 6,229億円 | 0.3% |
2012年 | 23億円 | 6,091億円 | 0.3% |
2013年 | 41億円 | 6,063億円 | 0.6% |
2014年 | 120億円 | 6,158億円 | 1.9% |
2015年 | 257億円 | 6,308億円 | 4.0% |
2016年 | 441億円 | 6,345億円 | 6.9% |
2017年 | 574億円 | 6,400億円 | 8.9% |
2018年 | 715億円 | 6,541億円 | 10.9% |
2019年 | 939億円 | 6,605億円 | 14.2% |
2020年 | 1,583億円 | 7,500億円 | 21.1% |
2021年 | 2,267億円 | 9,631億円 | 23.5% |
2022年 | 2,662億円 | 1兆894億円 | 24.4% |
2010年度から2018年度は競輪事業の持続的発展のための新たな取組(令和2年6月15日)|経済産業省、2019年度から2022年度は競輪中期基本方針(2021年度~2025年度)|経済産業省がそれぞれ根拠資料となります。
傾向としては、ミッドナイト競輪の売上金額が年々右肩上がりで増加していることが分かります。競輪全体の売上も上昇していますが、ミッドナイト競輪の増加率はそれ以上でした。
そのため、競輪全体の売上に占めるミッドナイト競輪の比率も大きくなっています。
2020年度以降、大きく売上金額が増加しているのは、「新型コロナの影響で全レース無観客開催となり、ネット投票がメインとなった結果、ミッドナイト競輪が楽しくなった」という理由もあるようです。
無観客レース開催前はデイレースによく投票していたという回答数が最多。一方で無観客レース開催以降はミッドナイトレースが最多という結果に。
引用元:ウィンチケット|お知らせ
「インターネット投票でミッドナイトレースが楽しくなった(競輪歴1年未満 60代男性)」
という声もあり、インターネット投票をきっかけにミッドナイトレースの投票機会が増えたことがうかがえます。
コロナ禍以降、公営ギャンブル業界が全体的に売り上げを伸ばしていますが、ミッドナイト競輪は「夜に投票できる」「競輪場まで行かなくてもスマホで賭けられる」などの理由により、爆発的に売り上げを伸ばしました。
競輪を含めた、日本の公営ギャンブル全体の売上推移については以下の記事をご覧ください。
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ミッドナイト競輪の売上が伸びている要因
ミッドナイト競輪の売上が年々増加している要因を詳しく解説します。
開催競輪場数が増えている
ミッドナイト競輪を開催している競輪場は、全国43場のうち30場あります(2023年10月末時点)。
2023年8月時点で、全国43の競輪場のうち
(中略)
の計30場で開催されている。
引用元:Wikipedia|ミッドナイト競輪
さらに2023年11月4日からは、福島県のいわき平競輪場でもミッドナイト競輪の開催が始まるため、31場での開催となる予定です。
ちなみに年度ごとの開催場の変化は以下の通りです。
年度 (3/31時点) | ミッドナイト競輪開催場数 | |
---|---|---|
2010年度 | 1場 | 1場(小倉) |
2011年度 | 2場 | 1場(前橋) |
2012年度 | 3場 | 1場(青森) |
2013年度 | 3場 | 0場 |
2014年度 | 4場 | 1場(高知) |
2015年度 | 6場 | 2場(佐世保・玉野) |
2016年度 | 9場 | 3場(奈良・武雄・西武園) |
2017年度 | 13場 | 4場(大垣・弥彦・別府・宇都宮) |
2018年度 | 19場 | 6場(松坂・豊橋・松戸・川崎・伊東温泉・松山) |
2019年度 | 22場 | 3場(函館・四日市・名古屋) |
2020年度 | 22場 | 0場 |
2021年度 | 25場 | 3場(京都向日町・平塚・久留米) |
2022年度 | 30場 | 5場(小松島・岸和田・高松・静岡・京王閣) |
開催場数の増加は、そのまま開催日数の増加にも繋がりユーザーがミッドナイト競輪に投票するチャンスも広がりました。実際に2010年度から2019年度にかけ、ミッドナイト競輪の開催日数は年々増加しています。
開催日数が365日を上回っているのは、1日に2場以上で開催された場合は「開催日数:2日」としてカウントされるためです。
2020年以降の開催日数データは見られませんでしたが、傾向を見ると増加している可能性が高いと言えます。
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同じ時間帯に開催される公営ギャンブルがなく、客を独占できる
ミッドナイト競輪は深夜の時間帯に賭けられる数少ない公営ギャンブルです。
公営ギャンブル | 最終レースの出走時間 |
---|---|
地方競馬 | 20:50頃 |
中央競馬 | 16:30頃 (ナイター開催なし) |
ボートレース | 22:50頃 |
オートレース | 23:30頃 |
ボートレースとオートレースはミッドナイト開催がありますが、競輪と比べると少ない日数しか開催されません。
2023年度は毎月1回開催となり、ミッドナイトボートレースを楽しめる日数が大幅に増加しました。
引用元:BOAT RACE振興会
ミッドナイトオートレースは、基本的に1か月あたり1~2場のみの開催です。
どちらもミッドナイト競輪に比べると、圧倒的に少ない開催数となっています。
1年間を通してみると「公営ギャンブルがミッドナイト競輪しか開催されていない」という状況も多くあり、公営ギャンブルに賭けたい客を独占できる点も、ミッドナイト競輪の売上増加に繋がっています。
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各競輪サイトによるミッドナイト競輪のプロモーションが活発
ミッドナイト競輪は各投票サイトが様々なプロモーションを行っています。
例えばウィンチケットとチャリロトでは、毎日ミッドナイト競輪の番組を放映しており、人気芸人や女性アイドルと一緒になってレース視聴や投票を楽しめるのが魅力です。
ウィンチケットのミッドナイト競輪
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ウィンチケットのミッドナイト競輪は、投票を対象にしたキャンペーンも多く開催されます。
チャリロトのミッドナイト競輪
各投票サイトがミッドナイト競輪への投票を促すためのプロモーションも、ミッドナイト競輪の人気上昇や売上増加に繋がっています。
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